2025年ファッション界のトレンドを再訪:コム・デ・ギャルソン、ジェナ・オルテガ、そして「プラダを着た悪魔2」まで

2025年ファッション界のトレンドを再訪:コム・デ・ギャルソン、ジェナ・オルテガ、そして「プラダを着た悪魔2」まで

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2025年のファッション界は、驚くほど多様性に富んだトレンドが読者の注目を集めました。パーソナルスタイルの「ベーシック化」やロンドンのカーブーツセールでの掘り出し物探しが話題となる一方で、「プラダを着た悪魔2」や中世風ファッションへの関心も依然として高く、読者の興味の幅広さを示しています。本記事では、Dazedが今年報じた中でも特に読者の関心が高かったファッションストーリーを振り返ります。

注目のファッションストーリー:読者の心を掴んだトピック

コム・デ・ギャルソンを着こなす父親のバイラルストーリー

2025年4月、6歳の娘と共に公園でコム・デ・ギャルソンとルメールの装いを披露した26歳のケビン・ピーター・ウィルソン氏のTikTok動画が大きな話題を呼びました。「POV: 公園でコム・デ・ギャルソンとルメールを着ている唯一の父親」というキャプションと共に投稿されたこの動画は、瞬く間に拡散。ウィルソン氏のユニークなスタイルと、ファッションへの愛情が多くの共感を呼び、Dazed読者からも絶大な支持を得ました。

ジェナ・オルテガ:エセリアル・ゴスの変身

Netflixシリーズ「ウェンズデー」のシーズン2のプレミアイベントで、ジェナ・オルテガはシモーネ・ロシャ、ウィリー・チャバリア、アシ・スタジオなど、数々の著名デザイナーの衣装を纏い、レッドカーペットに登場しました。スタイリストのエンリケ・メレンデス氏とのタッグで実現した彼女の報道ツアーのルックは、ソーシャルメディアで大きな反響を呼び、そのスタイリングの裏側を探る記事は多くの読者を惹きつけました。

コナー・アイヴスの「Protect the Dolls」Tシャツ

2025年、コナー・アイヴスのAW25ショーの終盤に登場した「Protect the Dolls」とプリントされたスローガンTシャツが、ヴァイラルヒットを記録しました。当初はショーのためだけの限定デザインでしたが、メッセージへの支持の高まりから正式に商品化され、そのTシャツを求める声がDazedの記事のアクセス数を押し上げました。

ミカエラ・スタークの2026年カレンダー

ロンドンを拠点とするデザイナー、ミカエラ・スタークは、毎年「セクシーカレンダー」に代わるユニークなカレンダーを発表しています。2026年版では、リー・バワリーにインスパイアされた作品を制作。テムズ川での撮影や、パブリックパフォーマンスにおける政治的な側面について語られた彼女へのインタビューは、読者の深い関心を集めました。

ディア・ペッツァ AW25でのミア・ハリファのキャットウォークデビュー

ミア・ハリファがKNWLS SS24でランウェイデビューを果たした後、AW25のディア・ペッツァのショーで再び注目を集めました。性的快楽、ファンタジー、欲望をテーマにしたコレクションの中、彼女のランウェイでのウォーキングはロンドン・ファッションウィークの最も記憶に残る瞬間の一つとなり、その模様を伝える記事は多くの読者のアクセスを記録しました。

「ベーシック」ファッションは2025年を定義するトレンドとなるか?

Dazedのコントリビューティングエディター、ギュンセリ・ヤルシンカヤ氏は、ポストパンデミック時代を席巻したマキシマリストな「ドレイナー」や「ハイパーポップ」の美学からの移行を探求しました。その代わりに登場した「ベーシック・ドレッシング」は、着る服そのものよりも、纏うオーラが重視されるスタイルです。この新しいトレンドについての記事は、多くの読者の関心を引きました。

ミュグレーのショーガールたちの人生

2025年9月に行われた数多くのSS26デビューの中でも、ミゲル・カストロ・フレイタスによるミュグレーの最初のコレクションは特に注目を集めました。ショーガールスタイルを現代的に解釈したデザイン、フロントロウに座るスーパーモデルたち、そしてモデルの乳首から吊り下げられたドレスの提案など、その斬新なアプローチは読者から熱狂的な支持を得ました。

カーブーツセールはファッションデザインの実験場に

2025年、ロンドンではカーブーツセールがトレンドの頂点に達し、ファッションデザイナーたちがアイデアを試す場として活用していました。ライターのエミリー・デュシェンヌ氏は、カーブーツセールでのデザイナーたちの活動をレポート。「若者、おしゃれな人、母親、父親、叔父、子供たち、あらゆる人がいます」と語るデザイナーもおり、直接販売を通じて消費者のニーズを理解しようとする動きが注目されました。

『プラダを着た悪魔2』の偽のメットガラ

『プラダを着た悪魔2』への期待は、2025年に最高潮に達しました。ニューヨークの街角で行われた撮影風景は、セットの目撃者たちに「メットガラ」を彷彿とさせるシーンが目撃され、メリル・ストリープやスタンリー・トゥッチらの衣装をランキング形式で紹介する記事は、多くの読者の注目を集めました。

中世の時代がジャニス・ジョプリンと出会う

2025年は中世ファッションへの関心がかつてないほど高まり、ルイ・ヴィトンの2026年クルーズショーが読者のトップ10入りを果たしました。クリエイティブディレクターのニコラ・ジェスキエールによる、パレ・デ・ポペで開催されたこのコレクションは、「Medieval Times meets Janis Joplin」と評され、70年代と700年代が融合したようなスタイルが展開されました。

2025年ファッショントレンドの考察:過去から未来へ

「ベーシック」への回帰と多様性の共存

2025年のファッションシーンは、「ベーシック」トレンドの台頭と、中世風、ゴシック、そして映画のパロディといった多様なスタイルが共存した一年でした。これは、個々のアイデンティティを表現する手段として、ファッションがよりパーソナルで、時にノスタルジックな要素を取り入れる傾向にあることを示唆しています。SNSでのバイラルヒットや、過去のアイコンへの言及は、デジタル時代におけるファッションの消費と影響力の変化を浮き彫りにしています。

トレンドの「実験場」としてのカーブーツセールとSNS

ロンドンのカーブーツセールがデザインのテストラボとして機能しているという事実は、ファッション業界におけるサステナビリティと、ボトムアップ型のアプローチの重要性を強調しています。また、TikTokなどのプラットフォームがファッションのトレンドを生み出し、拡散する力を持っていることも、依然として大きな影響力を持っています。これらの現象は、伝統的なファッションサイクルとは異なる、新たなクリエイティブなエコシステムの形成を示唆しています。

ファッションにおける「自己表現」の進化

「ベーシック・ドレッシング」が単なる服装の選択ではなく、「オーラ」の問題として捉えられている点は、現代における自己表現の複雑化を示しています。また、「プラダを着た悪魔2」や中世ファッションへの関心は、現実逃避や理想化された世界への憧れといった、ファッションが持つ心理的な側面を浮き彫りにしています。これらのトレンドは、2025年以降も、消費者が自己のアイデンティティをファッションを通じてどのように探求し、表現していくかという、より深い問いを投げかけています。

画像: AIによる生成