オスカー候補脚本家、イラン最高指導者批判で逮捕!芸術の自由はどこへ?

オスカー候補脚本家、イラン最高指導者批判で逮捕!芸術の自由はどこへ?

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イランの抵抗と弾圧:オスカー候補脚本家の逮捕劇

逮捕された脚本家、メディ・マフムディアン氏

逮捕されたのは、オスカーに2部門ノミネートされたジャファル・パナヒ監督の映画『It Was Just an Accident』の共同脚本家であるメディ・マフムディアン氏です。彼は、最高指導者アリー・ハーメネイ師を、最近の抗議活動に対する致命的な弾圧の責任者と非難する声明に署名したことが理由とされています。この声明は、イラン国内の著名な活動家や文化人17名によって発表されました。

声明の内容とイラン政権の対応

声明では、ハーメネイ師と統治システムが、抗議活動中の「組織的な国家犯罪」として「大規模かつ組織的な」殺害を承認したと非難しています。政府は3,000人以上の死者が出たと認めていますが、人権団体は数万人に上ると推定しています。声明の署名者たちは、責任者の訴追、政治囚の解放、そしてイランの政治的未来に関する国民投票の実施を求めています。これに対し、イラン当局は逮捕や罪状について公に認めていません。

映画『It Was Just an Accident』とその背景

『It Was Just an Accident』は、かつて自分たちを拷問したと信じる男への復讐を考える元政治囚たちの物語です。この映画は、パナヒ監督が反体制的な「プロパガンダ」の罪で投獄され、その後釈放されて以来初めての長編作品となります。昨年カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞し、オスカーでは脚本賞と国際長編映画賞にノミネートされています。

表現の自由と人権:イランの芸術家が直面する現実

芸術家への圧力の歴史

イランでは、政府に批判的な芸術家や活動家が長年弾圧の対象となってきました。パナヒ監督自身も、過去に懲役刑や活動禁止処分を受けています。今回逮捕されたマフムディアン氏も、過去に9年間服役した経験があるとされています。このような状況は、イランにおける表現の自由がいかに脆弱であるかを示しています。

国際社会への影響と今後の展望

オスカーにノミネートされた映画の関係者が逮捕されるという事実は、国際社会からの注目を集めています。この事件は、イラン国内の人権状況に対する懸念をさらに高める可能性があります。パナヒ監督は、授賞式シーズン後にイランに戻り、控訴と裁判に臨む意向を示していますが、その身の安全が懸念されます。この出来事が、イランの芸術家や活動家に対する弾圧のあり方にどのような影響を与えるのか、注視していく必要があります。

画像: AIによる生成