3度以上の脳しんとう、女子サッカー選手の注意力を低下させる可能性 - FIFPRO調査で判明

3度以上の脳しんとう、女子サッカー選手の注意力を低下させる可能性 - FIFPRO調査で判明

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脳しんとうと注意力の関連性:女子サッカー選手を対象とした新たな研究結果

プロの女子サッカー選手において、3回以上の脳しんとう(コンカッション)が注意力の低下につながる可能性が、国際プロサッカー選手会(FIFPRO)主導の研究で示されました。この調査は、10年間にわたるDrake Football Studyの一環として実施され、68名の女子選手を対象に神経認知機能の評価が行われました。

研究の概要と主な発見

脳しんとうの経験と認知機能への影響

注意課題におけるパフォーマンス低下

研究によると、3回以上の脳しんとうを経験した選手は、それ以下の経験しか持たない選手と比較して、注意力を必要とする課題において有意に低いパフォーマンスを示しました。サッカーにおいては、これらのスキルはボールや相手選手の動きを追跡し、ポジショニングを維持し、試合状況に素早く反応するために不可欠です。

脳しんとうの発生率

調査対象選手の43%が少なくとも1回の脳しんとうを経験しており、その中でもディフェンダーの発生率が50%と最も高いことが明らかになりました。

考察:女子サッカーにおける脳しんとう管理の重要性

今後の女子サッカー界への示唆

女性アスリートに特化した研究の意義

これまでのスポーツにおける脳しんとうの研究は、男性アスリートに偏りがちでした。本研究は、女子サッカー選手に特化した貴重なエビデンスを提供し、女性アスリートの健康管理における重要な視点を提示します。男性選手を対象とした並行研究(2024年発表)でも同様に、繰り返される脳しんとうが単純および複雑な注意力の低下と関連していることが示されており、今回の女子選手を対象とした研究結果は、性別に関わらず注意機能への影響がある可能性を示唆しています。

厳格な管理体制と将来への展望

全体として、女子サッカー選手には広範な認知障害は見られませんでしたが、繰り返される脳しんとうが注意機能に影響を与える可能性が示されました。FIFPROのメディカルディレクターであるVincent Gouttebarge氏は、さらなる研究が必要であるとしながらも、特に繰り返される頭部外傷の場合には、厳格な脳しんとう管理と競技復帰プロトコルの重要性を強調しています。この研究結果は、今後の女子サッカー界における選手保護のためのガイドライン策定や、より詳細な健康管理体制の構築に向けた重要な一歩となるでしょう。

画像: AIによる生成