25年で260万人超!ネパール・アナプルナ地域の観光客増加の軌跡と未来への考察

25年で260万人超!ネパール・アナプルナ地域の観光客増加の軌跡と未来への考察

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観光客数の推移:25年間の統計

アナプルナ保全地域プロジェクト(ACAP)によると、アナプルナ地域への外国人観光客数は、2001年には65,313人でしたが、2025年には過去最高の299,831人に達しました。この25年間で、総計263万2千人もの観光客がこの地域を訪れています。COVID-19パンデミックの影響を最も受けた2021年には、わずか16,105人まで落ち込みましたが、その後は回復傾向にあります。

年間10万人突破の節目とパンデミックの影響

2001年から2010年までは年間10万人未満でしたが、2011年の「ネパール訪問年」を機に10万人を突破しました。しかし、2015年のゴルカ地震や、その後のパンデミックにより、観光客数は一時的に減少しました。それでも、2022年以降は力強い回復を見せ、2022年には129,723人、2023年には191,558人、2024年には244,039人と増加を続け、2025年には年間30万人近くの観光客が訪れる記録的な年となりました。

訪問者の国籍と人気の観光ルート

2025年に訪れた観光客のうち、177,628人が南アジア諸国から、122,203人がその他の地域からでした。ACAPは外国人観光客の記録のみを保持していますが、この地域はアナプルナ・サーキット、アナプルナ・ベースキャンプ、マルディ・ヒマール、ガンデューク、マナン地区のチラコー湖、トランラ・パス、アッパー・ムスタン、ムクティナート周辺、ミャグディのゴラパニなど、多様なトレッキングルートを提供しており、世界中からトレッキング愛好家や宗教的な訪問者を引きつけています。

アナプルナ地域の観光が持つポテンシャルと課題

持続可能な観光開発の重要性

アナプルナ地域への観光客数の増加は、地域経済に大きく貢献する一方で、その持続可能性が問われています。年間約30万人に迫る観光客は、自然環境への負荷や、地域社会との調和といった課題を浮き彫りにします。今後、観光客数の増加に伴い、インフラ整備や環境保全策、地域住民の生活への配慮がますます重要になるでしょう。特に、パンデミックからの力強い回復は、観光業のポテンシャルを示す一方で、将来的な危機への備えの必要性も示唆しています。

地域文化と自然遺産保護の両立

アナプルナ地域は、その手つかずの自然景観だけでなく、多様な民族文化や生活様式も魅力の一つです。観光客の増加は、地域経済の活性化に寄与する反面、伝統文化の変容や、地域住民の生活様式への影響も懸念されます。今後、観光開発を進めるにあたっては、経済的な利益を追求するだけでなく、地域固有の文化や伝統、そして豊かな自然遺産をどのように保護・継承していくかが、アナプルナ地域が長期的に観光地としての魅力を維持するための鍵となるでしょう。訪問者の増加を、単なる観光客数の増加として捉えるのではなく、地域社会との共生と文化交流の機会として捉え直す視点が求められます。

画像: AIによる生成