K-POP界の異端児「CORTIS」が放つパンク精神——なぜ彼らは「ダサい」を武器にするのか?

K-POP界の異端児「CORTIS」が放つパンク精神——なぜ彼らは「ダサい」を武器にするのか?

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K-POP市場が高度に洗練されたシステムと完璧なビジュアルを追求する中、新たな波紋を呼んでいるグループがいます。それは、2025年にデビューしたボーイズグループ「CORTIS(コーティス)」です。彼らは、あえて「未完成」や「粗削り」な側面をさらけ出し、パンクの精神をK-POPに取り入れることで、熱狂的な支持と同時に議論の的となっています。本記事では、彼らが最新EP『GREENGREEN』を通じて提示する、音楽業界の固定概念を覆す新しいアーティストのあり方に迫ります。

パンク精神でK-POPのルールを破壊するCORTIS

DIY精神と自己プロデュース

CORTISは、単なる歌い手にとどまりません。彼らは楽曲制作への関与はもちろん、振り付けやミュージックビデオのディレクションにまで深く携わっています。デビュー作から続くそのDIY的なアプローチは、作り込まれたK-POPのイメージとは一線を画しており、彼ら自身の生々しい感情や「アマチュアリズム」が作品の芯となっています。

「ダサい」を恐れない姿勢

彼らは、完璧であることを美徳とする業界の風潮に対し、あえて「Cringe(気恥ずかしさやダサさ)」を恐れないというスタンスを取っています。SNSでの動画投稿でも、完璧なルックスだけでなく、おどけた姿や「格好悪さ」を積極的に公開。この自己犠牲的な実験精神こそが、彼らとファンの間の強固な絆を築いています。

音楽的な挑戦と進化

セカンドEP『GREENGREEN』は、デビュー作以上にパンクの要素を色濃く反映した作品です。デヴィッド・ボウイの言葉を引用し、「安全な場所に留まらず、あえて違和感のあるものに挑戦する」というメンバーの姿勢が反映されています。周囲の評価を気にせず、自分たちの衝動に忠実であり続けることが、彼らにとっての「パンク」なのです。

K-POPの未来と「本物」の定義

「作られた完璧さ」への挑戦状

K-POPが持つ強力な資本力や計画的なプロデュース体制は、世界的な成功の鍵となってきました。しかし、CORTISの存在は、その裏側にある「制御されすぎた空間」に風穴を開けようとしています。彼らがHYBEという巨大な組織に所属しながらも、クリエイティブな自由度を確保し、「人間味」を前面に出す手法は、次世代のアーティストがいかにして巨大なシステムの中で自分たちの声を届けられるかの実験場となっています。

「authentic(本物)」の再定義

現代のインターネット環境において、「authentic」という言葉は、インフルエンサーマーケティングによって形骸化しつつあります。その中でCORTISが提示しているのは、計算された「完璧なストーリー」ではなく、その時々の「生の感情」を優先する姿勢です。彼らが今後、巨大な「クリエイティブ・コレクティブ(創作集団)」へと進化していくことで、K-POPという枠組みそのものをより柔軟で、境界線のない表現形態へと変容させる可能性を秘めています。

画像: AIによる生成