
ラルフローレン、デジタル戦略で若年層開拓!第3四半期は予想超え、通期見通しも上方修正
ラルフローレン、デジタル戦略で若年層開拓し、業績を上方修正
ラルフローレンは、2026会計年度第3四半期において、売上高と利益率が市場予想を上回る好調な業績を達成しました。特にアジア地域での目覚ましい成長と、デジタルチャネルの強化が、同社の業績を力強く牽引しました。この成功を受け、通期の業績見通しも上方修正され、同社はさらなる成長に向けて力強い一歩を踏み出しています。
第3四半期の好業績を支えた要因
全体的な業績概要
ラルフローレンは、第3四半期の総収益が通貨換算ベースで10%増加したと発表しました。調整後粗利益率は140ベーシスポイント(bps)改善し69.8%に、調整後営業利益率も200bps改善して20.7%に達しました。これらの好調な業績は、ホリデーシーズンにおける広範な需要の伸び、予想を上回るフルプライスでの販売、そしてプロモーション活動の削減による効果が複合的に作用した結果です。
地域別・チャネル別の成長戦略
特にアジア地域は22%増(中国市場では30%超増)と、目覚ましい成長を記録しました。グローバルな直販(DTC)チャネルにおいても、既存店売上高はハイシングルディジット(高めの1桁台)の成長を達成しました。新規顧客は210万人に達し、デジタルチャネルの強化、とりわけ米国でのTikTok Shopのローンチや新規店舗のオープンが、ブランドのリーチ拡大に大きく貢献しました。
「ネクスト・グレート・チャプター:ドライブ」戦略の進捗
社長兼CEOのパトリス・ルヴェ氏は、同社の3カ年戦略計画「ネクスト・グレート・チャプター:ドライブ」が順調に進捗していることを強調しました。この計画は、ライフスタイルブランドの強化、コア事業の拡大、そして主要都市での消費者エコシステムの構築に重点を置いています。ホリデーシーズンには、グローバルで29億インプレッションを獲得したマーケティングキャンペーンや、主要都市での没入型ポップアップストアを展開しました。また、ウィメンズアパレル、アウターウェア、ハンドバッグといった高成長カテゴリーは、会社全体の成長率を上回る「ハイティーンズ」(10%台半ば)の伸びを示しました。
今後の展望とデジタル戦略の重要性
通期見通しの引き上げと課題
ラルフローレンは、通期の収益見通しを従来の5~7%増からハイシングル~ローダブルデジット(高めの1桁~低めの2桁)増に上方修正しました。しかしながら、第4四半期においては、関税の影響によるコスト増加が利益率を一時的に圧迫する可能性も指摘されています。
デジタルイノベーションが鍵
今回の決算は、ラグジュアリーブランドがデジタルチャネル、特にTikTokのような新しいプラットフォームを効果的に活用し、若年層やデジタルネイティブな消費者とのエンゲージメントを深めていることを明確に示しています。ラルフローレンの「常にオン」のマーケティング戦略と、DTCチャネルおよびフルプライス販売への注力は、ブランド価値の向上と収益性の改善に貢献しています。今後、同社が外部環境の不確実性に対応しつつ、デジタルイノベーションをさらに推進していくことが、持続的な成長の鍵となるでしょう。