
「ゴミがお金になる」 landfill(埋立地)ビジネスのトップ5企業:安定成長と隠れた収益性の秘密
Waste Management (NYSE: WM):業界のリーダー
Waste Managementは、北米で250以上のLandfill(埋立地)を運営する業界の巨人です。2025年第3四半期には、収集・処理事業において過去最高の38.4%のEBITDAマージンを記録しました。同社は2026年に約38億ドルのフリーキャッシュフローを見込んでおり、ROEは29.3%に達しています。再生可能天然ガス(RNG)事業の拡大や自動化への投資も進んでおり、リサイクル事業のEBITDAも18%増加するなど、持続可能性への取り組みが着実に成果を上げています。
Republic Services (NYSE: RSG):規律あるオペレーション
Republic Servicesは、Waste Managementに次ぐ業界第2位の企業です。19.9%の営業利益率と12.8%の純利益率を達成しており、これはWaste Managementを上回る数値です。同社のデジタルプラットフォーム「RISE」は、初年度に6,000万ドルの増収に貢献しました。さらに、7つの新しいRNGプロジェクトが2025年に稼働予定であり、持続可能性への投資を積極的に行っています。配当も着実に増加しており、Waste Managementほどのプレミアムなしに安定した成長が期待できる企業です。
Waste Connections (NYSE: WCN):二次・三次市場のスペシャリスト
Waste Connectionsは、大手競合他社との直接的な競争が少ない二次・三次都市をターゲットとして事業を展開しています。売上高は94億ドルに達し、19.3%の営業利益率を達成しています。カナダと米国市場にサービスを提供しており、地理的な多様性も確保しています。株価は過去1年間で4.4%下落していますが、22倍のフォワードPERは、市場が業績の急回復を期待していることを示唆しています。配当も一貫して成長しており、一時的な市場の低迷を乗り越えれば、その独占的な市場での地位が強みとなるでしょう。
Casella Waste Systems (NASDAQ: CWST):北東部の地域特化型企業
Casella Waste Systemsは、米国北東部に特化した企業です。2025年第3四半期には、前年同期比17.9%増の18億ドルの収益を上げました。時価総額67億ドルと、このリストの中では最小規模ですが、最も急速に成長しています。四半期利益は前年同期比60%増を記録し、事業規模の拡大に伴うオペレーショナルレバレッジ(営業レバレッジ)を示しています。ただし、PERは非常に高く、利益率もまだ低い水準にあるため、今後の成長と効率改善が鍵となります。
GFL Environmental Holdings (NYSE: GFL):積極的な買収戦略企業
GFL Environmental Holdingsは、北米全域で小規模な回収業者を積極的に買収してきたカナダの企業です。2025年第3四半期には、売上高が82億ドルに達し、9%の成長を遂げました。土壌浄化や液体廃棄物サービスなども提供しています。しかし、買収した企業の統合と収益性の改善が課題となっています。営業利益率は10.5%と競合他社に比べて低く、ROEも1.6%にとどまっています。高いレバレッジ(借入金)は、アップサイドとダウンサイドの両方を増幅させる可能性があります。しかし、経営陣が買収統合を成功させ、収益性を改善できれば、このセクターで最も高いリターンの可能性を秘めた企業と言えるでしょう。
Landfill(埋立地)ビジネスの隠れた収益性と将来性
Landfill(埋立地)の希少性による価格決定力
Landfill(埋立地)の建設は、環境規制の厳格化や地域住民の反対により、年々困難になっています。この「希少性」が、既存のLandfill(埋立地)所有企業に強力な価格決定力をもたらしています。生活に不可欠なサービスであるため、景気後退期でも需要が安定しており、インフレ連動型の契約は収益の安定性をさらに高めます。トッププレイヤーが市場を寡占しており、今後も業界再編によるメリットを享受できる企業が多いと考えられます。
持続可能性への投資がもたらす新たな収益機会
Waste ManagementやRepublic Servicesのように、再生可能天然ガス(RNG)の生産や電気収集車の導入など、持続可能性への投資を積極的に行っている企業は、新たな収益源を確保し、長期的な競争優位性を築こうとしています。これらの取り組みは、環境意識の高まりとともに、将来的にさらに重要性を増していくでしょう。
成長性とリスクのバランスを考慮した投資戦略
Waste ManagementやRepublic Servicesは、安定した収益と成長性を兼ね備えていますが、その分バリュエーション(株価評価)は高めです。一方、GFL Environmental HoldingsやCasella Waste Systemsは、より高い成長の可能性を秘めているものの、それに伴うリスクも無視できません。投資家は、自身の投資目標とリスク許容度に応じて、これらの企業の中から最適な選択をする必要があります。Waste Connectionsのように、競争の少ない市場で安定したビジネスを展開する企業も、ポートフォリオの安定化に寄与するでしょう。