
キリアン・マーフィー版サルクの構想も!『トロン:アレス』と幻の『トロン:アセンション』に隠された未公開コンセプトアートが明らかに
『トロン:アレス』と製作中止となった『トロン:アセンション』の新たなコンセプトアートが公開され、キリアン・マーフィーが敵役サルクを演じるという構想や、未使用のデザインが明らかになった。
キリアン・マーフィー、サルク役への抜擢の可能性
『トロン:レガシー』(2010年)にエドワード・ディリンジャー・ジュニア役でカメオ出演したキリアン・マーフィーは、当初、監督ジョセフ・コシンスキーが構想していた未製作の続編『トロン:アセンション』で、主要な敵役サルクを演じる予定だった。コンセプトアーティストのフィル・サンダースが公開したアートワークには、サルクの象徴的なコスチュームをアレンジしたマーフィーの姿が描かれており、これはマーフィーを制作陣に引き込むための「誘い水」として意図されていたようだ。
『アセンション』から『アレス』へ:構想の変遷
マーフィーがプロジェクトから離脱したため、『トロン:アセンション』は最終的に、ホアキン・ローニング監督による2025年の映画『トロン:アレス』へと形を変えた。マーフィーが演じるはずだった役は、エド・ディリンジャー・シニアの孫であるジュリアン・ディリンジャー役としてエヴァン・ピーターズに引き継がれた。また、オリジナルのサルクはマスターコントロールプログラムに仕える存在だったが、新バージョンのサルクがグリッドで主導権を握るのか、それとも別のデジタル的な悪役に従属するのかは不明のままである。
コンセプトアートが示す「もしも」の世界
サンダースによると、このコンセプトアートは、マーフィーを説得するために制作されたものだという。彼は、長年のヒーローであるアーティストのメビウスへの敬意を表し、彼の象徴的なコスチュームのバリエーションを制作したと述べている。このアートワークは、もしマーフィーがサルク役を引き受けていたら、『トロン』シリーズがどのような展開を見せていたのか、という想像を掻き立てる。
『トロン:アレス』の物語とシリーズの今後
AIとの遭遇を描く『トロン:アレス』
『トロン:アレス』は、高度なプログラムであるアレスが、危険な任務のためにデジタル世界から現実世界に送られ、人類がAI(人工知能)の存在と初めて遭遇する物語を描いている。主演はジャレッド・レトが務め、グレタ・リー、エヴァン・ピーターズ、ジリアン・アンダーソンらが出演している。
興行収入とシリーズへの影響
しかし、『トロン:アレス』は興行的に振るわず、シリーズの将来について憶測を呼んでいる。映画は現在、デジタル、4K UHD、Blu-rayで配信・販売されている。
未完の物語とファンの期待
『トロン:アセンション』の企画中止と、『トロン:アレス』の興行成績不振により、『トロン』シリーズの今後の展開は不透明な状況だ。今回公開されたコンセプトアートは、もし計画通りに進んでいたら、どのような『トロン』の世界が展開されていたのかを示す貴重な資料であり、ファンにとっては「もしも」の物語を想像するきっかけとなっている。
『トロン:アセンション』におけるキリアン・マーフィーの可能性:失われた機会か?
キリアン・マーフィーが製作中止となった『トロン:アセンション』でサルク役を演じる可能性があったという事実は、ファンにとって興味深い「もしも」のシナリオを提示している。公開されたコンセプトアートは、キャラクターの印象的なビジュアルデザインを示すだけでなく、プロジェクトが『トロン:アレス』へと移行する前に存在した野心的な計画を浮き彫りにしている。
マーフィー演じるサルク:失われた機会か?
その強烈で変幻自在な演技で知られるキリアン・マーフィーがサルク役を演じる可能性は、非常に興味深い。彼の参加は、『トロン』ユニバースに新たな重厚感と複雑さをもたらし、キャラクター主導の物語でフランチャイズを活性化させる可能性を秘めていた。コンセプトアートが彼を惹きつけるために特別に制作されたという事実は、制作者側が彼の起用を強く望んでいたことを示唆しており、その役柄への適性を裏付けている。しかし、彼の離脱がプロジェクトの再構想における主要因であったのかは、未だに疑問として残る。
『トロン』の進化:『アセンション』から『アレス』へ
『トロン:アセンション』から『トロン:アレス』への移行は、『トロン』フランチャイズの方向性における重大な転換点を示している。デジタルプログラムが現実世界と関わるという核となるコンセプトは維持されているものの、具体的な物語とキャスティングの選択は明らかに進化している。『トロン:アセンション』のために制作された未使用のデザインと共に、マーフィーのサルクのコンセプトアートは、実現しなかった道筋を示す視覚的な証拠となっている。それは、異なるクリエイティブな決定が、観客に強く訴えかける、全く異なる映画体験をもたらした可能性について、考察を促すものである。
グリッドの未来
『トロン:アレス』の商業的な不振は、『トロン』サーガの将来に影を落としている。このフランチャイズはSF映画において独自の地位を確立しているものの、現代の観客を惹きつける能力は依然として課題である。実現しなかった可能性や「もしも」のシナリオは、ファンの議論を掻き立て、『トロン』の美学と神話への永続的な魅力を強調している。今後の作品がこれらの破棄されたアイデアを探求するのか、それとも全く新しい道を切り開くのかは未定だが、「もしも」の物語の遺産は、ファンの間で魅力的な話題であり続けることは間違いないだろう。