
メタリカを「圧倒」するExodusの矜持—ゲイリー・ホルトが語る最高傑作とライバル心
スラッシュメタルのレジェンドであり、Exodusを率いるゲイリー・ホルトが、長年のライバルであるメタリカとの現在地について率直な思いを語りました。彼はバンドとしての現状を「メタリカを圧倒している」と評する一方で、ヘヴィメタル史に残る最高傑作としてメタリカのアルバムを挙げ、その音楽的完成度に対して深い敬意と嫉妬を隠しませんでした。ベテランギタリストが明かす、ライバルへの複雑な感情と音楽的信条に迫ります。
Exodusとメタリカ:友情とライバル心
メタリカとの差別化
ゲイリー・ホルトは、スラッシュメタルの黎明期からともに歩んだメタリカに対し、あえて異なる道を歩んできたと強調します。多くのフォロワーたちが成功したメタリカのスタイルを模倣し、バラードを取り入れるなどの変化を見せた中、Exodusは一貫して独自のアイデンティティを追求し、独自の決断を下し続けてきたと語りました。
「現代のメタリカを凌駕している」という自負
ホルトはメタリカの歴史的な功績を認めつつも、現在のライブパフォーマンスやバンドの勢いに関しては「Exodusが彼らを凌駕している」と断言します。この言葉には、長年「アンダードッグ(弱者)」として扱われてきたという自意識と、それをバネに絶えず進化を求め続けるバンドの貪欲な姿勢が反映されています。
最高傑作としての『Master of Puppets』
そんな強気なライバル心を持つホルトですが、メタリカのアルバム『Master of Puppets』を「史上最高のメタルアルバム」と称賛することを厭いません。彼はこの作品に対して「傑作」と呼び、同じミュージシャンとして嫉妬するほどの完成度であると認め、ジューダス・プリーストの『Stained Class』と共に、自身のフェイバリットとして揺るぎない地位を与えています。
ライバル関係が醸成するメタルの進化と熱狂
「アンダードッグ」という最大のモチベーション
ホルトが語る「世界中が我々を見下していると感じる」という言葉は、彼がモチベーションを維持するための強力な燃料となっています。音楽業界において「成功しすぎないこと」や「正当な評価を得られないこと」が、かえって過激でスピーディーなサウンドを追求させる原動力となっており、これはヘヴィメタルというジャンルが持つ反骨精神の本質を象徴しています。
レジェンド同士が互いを高める関係性
かつての巨大なライバル関係を現代まで引きずりつつも、敬意を持って他者の最高傑作を認めるホルトの姿勢は、音楽シーンに健全な緊張感をもたらしています。メタリカという巨大な象徴があるからこそ、Exodusのようなバンドが独自の道を突き詰め、結果としてスラッシュメタルの多様性と熱狂を維持し続けていると言えるでしょう。