
元王者ジョシュ・ハリン、2026年モトアメリカ・スーパースポーツにラハール・ドゥカティ・モトから参戦!ドゥカティ復権への期待高まる
2026年シーズン、モトアメリカ・スーパースポーツクラスに新たな風が吹きます。昨年のチャンピオンであり、ドゥカティにとって29年ぶりのスーパーバイクタイトルをもたらしたジョシュ・ハリンが、名門ラハール・ドゥカティ・モト(RDM)に加入することが発表されました。この移籍は、ハリン自身のキャリアにおける新たな挑戦であると同時に、RDMのチームとしての成長戦略においても重要な意味を持っています。
ジョシュ・ハリン、ラハール・ドゥカティ・モト(RDM)へ電撃移籍
2026年シーズンの契約
2022年のモトアメリカ・スーパースポーツチャンピオンであるジョシュ・ハリンが、2026年シーズンよりラハール・ドゥカティ・モト(RDM)に加入することが決定しました。
強力なスポンサーシップ
この移籍には、Desnuda Tequilaからのプライマリー・スポンサーシップが伴い、チームの新たな推進力となることが期待されています。
ハリンのコメント
ハリンは、「RDMでレースをすることは、完璧な次のステップだと感じている」と述べ、チームオーナーであるグレアム・ラハールとベン・スピースのプロフェッショナリズム、サポート、そして誠実さに感謝の意を示しました。「彼らは私が最も必要としていた瞬間に私を拾ってくれた。このチームとの未来は明るく、仕事に取り組むのが待ちきれない。」
RDMのチーム体制
RDMは、2026年シーズンに向けて、技術インフラの拡大、ライダーサポートシステムの強化、組織内での新たなリーダーシップなど、再構築を進めています。
過去の実績と今後の展望
輝かしい戦績
ハリンは2022年にモトアメリカ・スーパースポーツ部門で圧倒的な強さを見せ、2位に106点差をつけてチャンピオンに輝きました。さらに、2024年と2025年はずっとスーパーバイク選手権を連覇。特に2024年のタイトルは、ドゥカティにとって1994年以来となる快挙でした。
チームの拡大戦略
RDMのチームオーナーであるグレアム・ラハールは、「ジョシュをRDMに迎えることができて興奮している。これは見逃せない機会だった」と語り、Desnuda Tequilaの持つエネルギッシュなブランドイメージとハリンのスピリットが合致すると考えています。チームは2027年までに複数のスーパーバイクをグリッドに並べることを目標としており、スーパースポーツ部門での若手育成に注力しています。
若手育成への期待
チームプリンシパルであるベン・スピースは、ハリンが持つ豊富な経験とチャンピオンシップを獲得するマインドセットが、若手ライダーであるケイラ・ヤコブとアレッサンドロ・ディ・マリオにとって計り知れない価値をもたらすと期待しています。ハリンのオン・トラック、オフ・トラックでの指導は、彼らの成長を加速させ、プログラム全体を強化することになるでしょう。
ジョシュ・ハリンの移籍が示唆する、モトアメリカにおけるドゥカティ復権への道筋
経験と若手の融合による相乗効果
ジョシュ・ハリンのRDMへの加入は、単なるトップライダーの移籍以上の意味を持ちます。ハリンが過去に築き上げてきたスーパースポーツ、スーパーバイク両クラスでの成功体験と、RDMが育成を目指す若手ライダーたちとの融合は、チーム全体のレベルアップに大きく貢献するでしょう。特に、2027年までに複数台のスーパーバイクをグリッドに揃えるというチームの野心的な目標達成に向けて、ハリンの経験とリーダーシップは不可欠な要素となります。
ドゥカティブランドの勢いと戦略的意義
2024年シーズンにドゥカティに29年ぶりのスーパーバイクタイトルをもたらしたハリンの活躍は、モトアメリカにおけるドゥカティブランドの復権を象徴しています。今回のRDMへの加入は、この勢いをさらに加速させる戦略的な一手と言えます。スーパースポーツクラスでの成功を通じて、若手ライダーを育成し、将来的にスーパーバイククラスでのドゥカティの支配力を高めるという長期的な視点が伺えます。Desnuda Tequilaという新たなスポンサーの獲得も、ブランドイメージの刷新と新たなファン層の開拓を狙ったものと考えられます。
MotoAmericaにおける競争構造の変化
ハリンのような実績あるチャンピオンクラスのライダーが、スーパースポーツクラスに参戦することは、同クラスの競争レベルを一層引き上げるでしょう。これは、他のチームやライダーにとっても、技術力向上や戦略見直しの必要性を迫る要因となり、MotoAmerica全体のレベルアップに繋がる可能性があります。RDMが掲げる若手育成とトップカテゴリへのステップアップという構想は、今後、MotoAmericaにおける新たな才能発掘と育成のモデルケースとなるかもしれません。