
TikTokで火付け役!大学生向け豪華「 dorm makeover 」が $15,000超えの需要!予約待ち2年超えの理由とは?
大学生寮の豪華改装、その実態と背景
近年、TikTokを中心に大学生の間で「dorm makeover」、つまり学生寮の部屋を劇的に改装するトレンドが人気を集めています。かつてはミルクケースを本棚代わりにしたり、ベッドの上にクリスマスライトを飾ったりする程度でしたが、今やキャノピーベッド、カスタムヘッドボード、統一感のあるラグ、デザイナーズ vanity table など、豪華な装飾が施された部屋のビフォーアフター動画が溢れています。このトレンドは過熱しており、親が子供の大学寮を高級スイートに変えるために、数万ドルを費やすケースや、プロのデコレーターを雇うケースも珍しくありません。
高額化する dorm makeover
インディアナ州立大学のデコレーターであるシェリー・ゲイツ氏は、5年前にこのビジネスに参入しました。娘さんの大学進学を機に部屋を改装し、その様子をFacebookに投稿したところ、多くの反響を得ました。彼女のビジネス、「Mary Margaret Designs」は、InstagramやTikTokで話題の動画を生み出し、18歳の学生たちが、あまりぱっとしない部屋を温かく、おしゃれな空間に変える様子が注目されています。ゲイツ氏のプロジェクトは、家具や装飾品すべて込みで1,000ドルから15,000ドルまでと幅広く、現在では2~3年待ちの状態です。
親の想いと「橋渡し」の役割
多くの家族にとって、この改装への投資は単なる美観以上の意味を持っています。ゲイツ氏によると、母親たちは娘を学校に送り出す際の不安を和らげる方法として、彼女に依頼することが多いとのことです。子供の巣立ちと親の寂しさの「橋渡し」をしたいという親心が、この豪華な dorm makeover に込められています。
富の格差への懸念も
一方で、このトレンドは大学における富の格差を浮き彫りにするとの懸念も指摘されています。「持てる者と持たざる者の格差が広がるばかりだ」といった批判的なコメントや、「学生寮の部屋をもっと普通にしよう!10代の若者たちが自分でやるべきだ!ポスターを飾ったり、収納ボックスを使ったり、創造性を発揮させてあげよう」といった意見も上がっています。
dorm makeover トレンドの今後
「移動日」の新たなスタンダード
贅沢な学生寮の部屋が話題のTikTok動画だけでなく、一部の家族にとっては大学生活の新たな日常となりつつあります。簡易ベッドや一般的なシーツで移動日を迎えた時代から大きく変化し、 dorm makeover は単なる流行を超え、学生の新しい章の始まりに自信と愛情を感じさせる空間を提供するものへと進化しています。
「個性」と「空間」への投資
これらの豪華な dorm makeover は、単に部屋を飾るだけでなく、学生が新しい環境で自分らしさを表現し、快適に過ごせるようにするための「空間への投資」と捉えることができます。親としては、子供が安心して新生活をスタートできるような環境を整えたいという願いが込められているのでしょう。しかし、その一方で、経済的な背景によって学生間の格差が生まれる可能性も無視できません。今後、このトレンドがどのように変化し、どのような形で定着していくのか、注目が集まります。